トピックＦ
顔画像解析に関する研究
概要
顔画像解析分野においては， 顔の幾何学モデルや筋肉などの動きの物理モデルを用いるのが主流となっています． そこで，逆にモデルを一切使わず， 統計的学習による方法でどこまで人間の表情を動画像解析できるのかその限界にチャレンジしよう， ということを目的に研究を行ってきました．これまでに得られた研究成果では， 顔画像からの眼鏡成分の除去や，表情識別などに対して統計的解析手法の有用性・可能性を示しました． また動画像においては，適当な前処理とパラメトリック固有空間を用いることによって， 表情の動画像解析が可能（より正確には，表情によっては可能）であることが分かりました． この研究は， 平成10年4月から平成15年3月に北陸先端科学技術大学院大学において， 像情報処理学講座 小谷研究室の一員としてで行いました． このテーマに関する研究は一時停止していますが，今後続けて取り組みたい興味深いテーマです．
参考文献
学術専門誌 [3], 国際会議 [6, 8, 13, 15, 26]